野球のメジャーリーグのFA制度の基本的な解説
日本のFA制度は、高校生であれば8年、大学生社会人出身ならば7年で国内球団に移籍できる権利を、海外移籍の場合には9年でその権利を獲得することができます。 しかも、FA制度を利用するには宣言しなければならず、球団によっては宣言した後に残留交渉することを認めない球団も存在し、制度の限界が叫ばれています。
一方、メジャーリーグの場合には6年間メジャーリーグに在籍した時に権利が発生します。これが基本です。 マイナーリーグでもこうした制度があるため、仮にマイナーリーグにずっといさせられたとしてもそうなり、他球団とメジャー契約を結ぶことができます。また日本とは意味合いも異なり、契約満了の選手も解雇された選手もこの扱いとなります。これはFAがもともと自由契約の意味合いがあるためで、日本のように権利を行使するものではなく、6年間経過すれば誰でも取得できるため、移籍が頻繁に行われます。
日本のプロ野球だと権利を行使するだけでも何かと言われがちですが、アメリカではワールドシリーズ終了後5日後には全球団との交渉が可能になります。 なので、それまでの5日間に与えられた独占交渉権を所属チームは活かす必要があり、毎年野球選手や代理人との間で駆け引きが行われています。